未来への教科書-For Our Children-第79回「次の世代へ伝える想い」

posted 2014/08/13 category 未来への教科書 Documentary Report

小松 則也さん

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  岩手県矢巾町で小学校教師を勤めている小松則也さんは、大船渡市三陸町吉浜の出身。震災後、趣味で続けていた自作の絵本制作を発展させ、震災の現実や津波の怖さなどを絵本で描き、道徳の授業で子供たちに読み聞かせ、伝えている。

  そこには陸前高田市でご家族が被災し、沢山の方々の協力で助かった事へ感謝の気持ちと、故郷・吉浜の事をもっと知ってもらいたいという思いがあった。

  吉浜の住民たちは、明治三陸地震(明治29年)と昭和三陸地震(昭和8年)で甚大な津波被害を受けた事を教訓に、海の近くには住まず高台に暮らすという生活を続けていた。そのため東日本大震災に際しても人的被害1名、家屋流出4件という、他の地域に比べ比較的小さな被害で抑える事ができた。

  小松さんはこの事実を広く伝えたいと願い、これまでに描かれた12冊の絵本のうち2冊を自費出版し、吉浜にある実家で販売している。また、要望があれば岩手県内の地域の集まりや小学校などに出向き、読み聞かせを行っている。吉浜の紹介をして頂きながら、読み聞かせの活動を取材した。

  <序>http://youtu.be/996C7iOoxqI

 

認定NPO法人カタリバ 女川向学館

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  認定NPO法人カタリバは、高校生を対象に大学生や社会人の若いスタッフ達によるキャリア学習プログラム「カタリ場」を全国で行っている。高校生たちが少し年上の「先輩」と共に考えることで進路や将来に関して具体的に考えるきっかけ作りとなるプログラムである。その一方で、カタリバは2011年7月から宮城県女川町で、12月からは岩手県大槌町で被災地への教育支援である放課後学校「コラボ・スクール」事業を続けている。

  甚大な津波被害で学習塾などが流され、また仮設住宅に暮らしていく中で放課後に勉強する場を失ってしまった子供たちのために始められた事業であり、女川町に開設されている女川向学館には現在約120名の小中学生が通っている。

  女川向学館は、単なる学びの場というだけではなく友人らと交流する場ともなり、またスタッフや全国から集まるボランティアなど「先輩たち」と共に未来を考える場ともなる。2014年6月、向学館に通う中学生を対象とした英語の授業で特別授業が開かれた。

  世界で働く三井物産の社員の方々を招き、英語で自分達の故郷・女川町をプレゼンテーションするという授業である。向学館のこれまでの歩みと、これからの展望をお聞きし、特別授業の様子を取材した。

  <序>http://youtu.be/ShKJWlBiCdE

BS12ch (ch222 TwellV)

 放送日  8/19 (火)17:00~18:00

再放送日   (再放送)
 8月23日(土)27:00~28:00
  8月26日(火)18:00~19:00
  8月30日(土)27:00~28:00