気仙沼市小泉中学校で出前授業

posted 2016/01/27 category Blog

<未来への教科書出前授業>

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 今回出前授業で伺ったのは、気仙沼市の小泉中学校。小泉地区は津波の被害が大きく、学校自体は大きな被害はなかったものの、高台にある学校の周辺にあった集落は流されてしまったとのことでした。

 今回の先生は及川武宏さん。地元大船渡でワイナリーを作り、世界からの観光客を集めたいと活動しています。「地域づくりのヒント」ということで今取り組んでいるワイナリーや陸前高田のリンゴの栽培からシードルづくりへの挑戦、世界各地にあるリアス海岸地域を連携させる「リアスバレー構想」他、地域を元気にするための様々な活動についてお話しいただきました。

 生徒さんからの「気仙沼でもワインは作れますか?」という質問に及川さんは「作れますよ。一緒にやろう」と答え、生徒さんたち自身にも、できることがもっとあるのでは、と考えるきっかけになったようでした。

 同校では、総合の時間に地域づくりの授業「耕心」を実施、学年ごとにテーマを決め、活動しています。今回は生徒さんたちにそれぞれの活動を発表していただきました。

 介護施設で利用者の皆さんへご飯をご馳走したり、地域のコミュニケーションを高めるためにクイズなどのレクリエーションをしたりサバイバル飯を作ったりと様々な活動を実施しており、生徒さんたち自身も、震災によって地域を大切にし、コミュニケーションを尊ぶ気持ちがさらに強まったことが伺えました。

 生徒さんに「小泉地区の好きなところは?」と聞くと「目の前に広がる海が美しいところ」と答えが返ってきました。その答えの通り、海が目の前に広がる美しい眺めが印象的でした。

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