長野県・栄村 えのき農家 大庭光一さん
BS12「未来への教科書」の取材で、長野県・栄村に行ってきました。
栄村は3.11の翌朝に、震度6強の揺れが2度起こり、村に深刻な被害を残しました。
震災後に倉庫の部屋の中になった培養ポットは棚からなぎ倒され、温度を調整する空調と加湿器が
止まってしまい、余儀なくされた避難所生活から戻ると、えのきはこんな状態に。
「30年栽培してきたが、こんなに大きくなったのは初めて見た」
出荷できなくなったえのきの被害は、トータルで200万円以上に及んでしまった。
これからどうするか半ば諦めていた中、ボランティアに来た信州大学医学部の学生と出会い、
「自分も頑張らなくちゃいけない」と思ったという。
学生の協力で復旧作業は終わり8月20日から再び営業を再開した。
おが屑に炭を取り入浄化作用を強化し、マイナスイオンを取り入れた栽培により商品に付加価値をつけ、
これからの農業に危機感を感じた大庭さんは20年の歳月をかけ、産地直送の土台を築き上げた。
日持ちが圧倒的に良く、美味しさはもちろん、シャキシャキした歯ごたえは格別です。
これからの農業は従来の農協に依存する農業ではなく、新しい発想を取り入れた農業にシフトして
いかなければいけない。
この震災を機に、地方のモデルとして栄村がなっていければと最後に聞かせてくれた。
復興支援メディア隊・竹節友樹