有限会社名取ファーム 髙橋通義さん・清美さん
復興支援メディア隊 竹節です。
11月14,15日 宮城県 仙台市〜名取市に行ってきました。
15日、30年間「蔵王ありが豚」一筋で育ててきた、
有限会社名取ファーム 髙橋通義さん(代表取締役社長)・清美さんを訪ねた。
名取市の仙台空港の近くにあった養豚所は壊滅的な打撃を受け、5棟の豚舎は破壊、2,000頭あまりの豚は
わずか97頭しか生き残らなかった。
そこで作業をしていた通義さんは、餌タンクによじ登り津波からは助かったが、雪の降る中一晩を過ごし
一命を取り留めた。
お二人に揃って並んでもらい話を聞くと、本当に育ててきたありが豚への愛情いっぱいのご夫婦だった。
「育ててきた1頭1頭はペットと同じ」
「豚の顔は覚えてしまうので見ないようにしている。背中を見て大きくなったなといつも思う」
質問をすると、どんどん話の流れが変わり豚のお話。
そして最後にこんな話を聞かせてくれた。
震災があって、壊滅的な被害を受けたけど、たくさんの人に支えてもらった。
私たちは、3つの「ありが豚(とん)」を伝えたい。
1つ目は、支えてくれた地域の人に、ありがとん。
2つ目は、豚に、ありがとん。
3つ目は、命に、ありがとん。
こんなに愛情を込めて育てた「ありが豚」、ぜひ食べてみたいと思った。
食べるという表現は適切ではないかもしれないが、豚は経済動物。
豚に、命に、ありがとんと思いながら、命の尊さをかみしめ食したいと思います。
お金の問題等で、まだ名取ファーム復活の目処は立ってません。
まだ義援金を募っております。こちらよりご案内をご覧頂ければと存じます。
復興支援メディア隊 竹節友樹