これから(株式会社斉吉)
震災前に、テレビの取材が控えていた。テレビ局の方が、3月9日の地震の際に「タレは大丈夫ですか?」という電話をかけてきた。
人の安否よりもタレの心配か!と笑い話にしていたが、それが2日後の3月11日の震災時、何も手に着かない程の動揺の中で、タレだけは持ち出すことができた。電話を下さったテレビ局の方に、是非お礼がしたい。
今後、震災の前の状況に戻るのではなく、新しい所へいかなければならない。
「本当に大事なものは何なのか?」を考える大事なとき。
忘れかけていた本当の日本人らしい、誇り高い日本人の暮らしを、皆で一緒に考えて行くチャンスを与えてもらったのだと思う。
被災した自分たちが、今、まさにこの経験を発信していくことが役割、と語る。
【撮影日:6月20日】
【場所:宮城県気仙沼市】
【受け手:齋藤和枝】