復興支援ドキュメント 未来への教科書 ~For Our Children~ #65「復興と挑戦、漁業の未来」
地域のキーパーソンの言葉をそのまま届け、大震災を乗り越え、立ち上がろうとする東北の人々の力強い姿を広くお伝えします。言葉から浮かび上がる真実を発信していきます。
相馬双葉漁業協同組合 請戸支所 青壮年部 副部長 鎌田寛典
相馬市にある相馬双葉漁業協同組合。その組合のひとつ、請戸支所は、福島第一原発の北7kmの場所に位置していたが、震災により支所と請戸港は全壊。いまは警戒区域内で入る事は出来ず、相馬市の相馬双葉漁協内に支所を構えている。請戸支所の青壮年部の鎌田寛典さんは、津波で船は崩壊。この先どうなるか分からない時に、船を警戒区域の外に運び、修復させた。しかし、いまだに漁が出来ず、県や漁協が実施する、サンプリング検査や、試験操業を行っている。福島の海は、いまだ漁は出来ないが、放射線セシウムの数値は減少しており、早期の漁業復活を願っている。鎌田さんは、「消費者の安心のため、継続的に不検出の値が続くのを待ち、いまはまだ待つしかない」という。請戸の再興、漁業の未来についてお聞きした。
浜十三 代表 阿部滋
石巻市にある十三浜は、海沿いに十三の集落が点在する地域。震災後の秋から、4家族がグループになり「浜十三」として活動をしている。代表の阿部滋さんは震災後、漁師を辞めようと思ったが、息子が手伝う事もあり継続。いまは名産のワカメやホタテを中心とした養殖を行っている。いまは漁協への共販が9割強だというが、これからはどんどん直販に取り組み、新しい漁業を行っていきたいという。「浜十三」での活動期間は5年。それまでに4家族が独立し、震災前以上の漁業に取り組んでいく事を目標としている。
牡蠣漁師 阿部政志
石巻市の牡鹿半島にある狐崎浜で、牡蠣の養殖業を営む阿部政志さん。狐崎浜は昔から牡蠣の養殖業が盛んだったが、震災により営む世帯は激減。震災後、漁協は機能せず、牡蠣を育てても出荷先がない。そんな中、自ら販路を開拓する必然性に迫られた。今ではネットショップを行い、東京にあるオイスターバー「オストレア」への出荷の兆しが見えている。阿部さんは震災を経験し、一番意識が変わったという。今までは他の産地の牡蠣も知らず、共販しかしていなかったが、これからは自ら販路を開拓し、新しい漁業に挑戦する必要性を感じている。それは、次世代の子どもたちに魅力のある漁業を残したい思いからだった。
放送 BS12ch TwellV(ch222)
1月21日(火)18:00~19:00 / 1月25日(土)27:00~28:00
1月28日(火)18:00~19:00 / 2月1日(土)27:00~28:00