未来への教科書 -For Our Children- 第72回「人とつながる水産業 ~宮城県女川町から~」
マルキチ阿部商店 阿部淳さん
水産業が盛んな宮城県女川町で水産加工業を営んでいる阿部さん。
津波により8割の建物が流出したこの地域で、マルキチ阿部商店も自宅と加工場を失った。
先代が開発しマルキチ商店の看板商品でもあるサンマの昆布巻き「リアスの詩」を失くさないために、全て一から再出発し、現在では震災前の6割ほどまで生産を回復させることが出来ている。
そうした操業を再開するに至るまでで人との繋がりが非常に大切であることを阿部さんは痛感したという。
阿部さんは町の復興を願ったイベント「女川復幸祭」の実行委員長を務めることとなる。仕事や祭りを通して人との関わり方がどうあるべきなのか、みんなが挨拶を交わせる生きやすい町を目指す阿部さんの想いを語っていただいた。
マルキチ阿部商店 https://www.youtube.com/watch?v=5flf6C6Exk0&feature=youtu.be
復幸まちづくり女川合同会社 阿部喜英さん
震災直後に組織された復興連絡協議会のメンバーによって2012年9月に設立された、復幸まちづくり女川合同会社。
震災後、それぞれの会社が持っていた販路が機能しなくなるなどといった問題を解決するため、「あがいん女川」という統一ブランドを立ち上げる。
世界でも有数の漁場を有している女川の水産加工品を目利きたちが審査し、特に品質の高い物をブランド認定しており、現在では9社の企業が認定され22品がラインナップされている。
町外のイベントにも出展し、徐々に女川の認知度が高まってきていることを感じているという。
女川の復興に合わせ、駅の近くに水産業体験施設を作り、一般の方に水産業を知ってもらうというプロジェクトも動き出している。ブランド事業、体験施設という二つの取り組みを通して女川の活性化を目指す阿部さんの思いに迫った。
あがいん女川 https://www.youtube.com/watch?v=2lTdMlHqEw8
取材期間 2014年3月15日~2014年4月11日
放送日 5月6日(火)18:00~19:00
(再放送)
5月10日(土)27:00~28:00
5月13日(火)18:00~19:00
5月17日(土)27:00~28:00