「未来への教科書 出前授業」第3回を開催

posted 2016/12/20 category Blog

 「未来への教科書 出前授業」第3回を岩手県立久慈東高校で開催しました。同校での開催は昨年に次いで2度目でした。

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 今回の講師は、NPO法人東北開墾代表理事、高橋博之さん。

 高橋さんは1年生192人に、自らの生い立ちから今に至るまでを語り、「世なおしは食なおし」「都市と地方をかき混ぜる」という、東北食べる通信をはじめとした先進的な考え方や、地域社会が抱える課題とそこから見える可能性を語りました。

 高橋さんは新聞記者になりたくて、就職浪人をしてまで新聞社を受けたが、全部落ちたことや、先輩の影響で岩手県議会議員になろうと思い立ち、毎日街頭演説を繰り返したことに触れ「それら全ての経験全てが、今の自分に繋がっている」と話しました。

 また、「悩んでいる時には自分の進んできた道を振り返ることが重要」とも語り、「悩んでいる時には後ろを見ると答えが見つけやすい」などと生徒にアドバイスをしました。

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 授業の中で「農業や漁業を目指そうとする人は手を挙げて」を促すも、誰一人手が上がらず、高橋さんは「食べ物を作る仕事は尊いにもかかわらず、その価値がなかなか認められない現実がある。それをどう受け止めていくか、自分の中でも思いを新たにした」とのことでした。

    実はこの日、授業の後で船越校長から嬉しい報告をいただきました。

 昨年同校で実施した出前授業で、あまり学校に来ない生徒さんが参加されたことをきっかけに、2年生になってからは学校を休まなくなり、現在は成績もトップクラスとのこと。担当の先生から「あの出前授業でやりたいことが見つかったようです」と、教えていただきました。

 こうして受講していただいた生徒さんのエピソードをお伺いできるのも、2年連続で出前授業を実施していただいたからこそ。心温まるお話に、出前授業の効果を改めて実感しました。昨年の出前授業の様子はこちらからご覧になれます。https://www.youtube.com/watch?v=17NzRbe6iHo