未来への教科書第63回「放射能と向き合い続ける~福島県外での取り組み」

posted 2013/12/14 category 未来への教科書 Documentary Report

第63回「放射能と向き合い続ける~福島県外での取り組み~」

福島第一原発の事故は2年半経った今でも様々な問題を引き起こし続けている。
今回は福島県外に視点を移して2つの動きについて取り上げる。
1つは東京にいるシニア層の研究者たちが発足した原発行動隊。これは、福島第一原発で作業にあたっている若い世代の被曝を軽減させるため、シニア層で作業にあたり、被曝を肩代わりすることを目的としている。もう1つは、静岡県藤枝市で無農薬・有機農業でお茶を生産している杵柄農園。原発事故の影響で栽培している茶葉からセシウムが検出され、2011年の生産量のうち15トンを廃棄処分とした。
こうした人々の活動や考え方を通して、より多面 的に原発事故の実相とそれを克服するための可能性に迫る。

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(有)人と農・自然をつなぐ会 代表 杵塚 敏明
人と農・自然をつなぐ会は静岡県藤枝市で1976年から無農薬・有機農業にこだわり、
地域や消費者と交流しながら、共に作り続けてきた。
そんな折、東日本大震災による原発事故が起きる。
福島第一原発より飛散したセシウムは遠く静岡の地にも降り注いだ。
安心・安全をこだわりとしている人と農・自然をつなぐ会は、基準値以下であったが生産した茶葉を廃棄処分とする。
現代の農業が持つ様々な問題と向き合い続けてきた人と農・自然をつなぐ会の原発事故への対応を追うことで、この問題が生産者や消費者に与えた意味について迫った。

 

 

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公益社団法人 福島原発行動隊 代表代行 塩谷 亘弘

福島第一原発の事故を受けてシニア層によって組織された福島原発行動隊。 その第一目的は、福島第一原発で作業にあたっている若い世代の被曝を軽減させるため、シニア層で作業にあたり、被曝を肩代わりすること。 行動隊という名にふさわしく、思想や信条を問わずに収束作業を行うことを最優先に集まった人々は1400名に及ぶ。 彼らの原発問題に対する深い考察と根気強い活動を追いながら、収束作業の難しさとシニア層ができることの可能性について迫った。

放送

12月17日(火)18:00~19:00 / 12月21日(土)27:00~28:00
12月24日(火)18:00~19:00 / 12月28日(土)27:00~28:00