未来への教科書〜For Our Children〜#101「馬と森に学ぶ〜心の復興を目指して〜」
未来への教科書〜For Our Children〜#101「馬と森に学ぶ〜心の復興を目指して〜」
宮城県東松島市。仙台湾沿岸にあるこの場所は、東日本大震災の津波で被害を受けた面積が被災地の中でも最も大きかった地域にあたる。特に野蒜地区では、津波の高さは最大で10メートル。沿岸部のほとんどが流された。
町をどのように再建するのか。住民たちが避難先で出した答えは高台に町ごと移転するというもの。一つの森を切り拓き、学校や病院、消防署など、町をまるごと移すという大規模な工事になる。その一方、震災の経験から「自然には勝てない」という思いは強く残った。自然との共生。東松島市野蒜地区の森では、今は忘れられかけた技術を使って未来型の町づくりを進めている。
馬搬。森から切り出した間伐材を馬を使い運ぶ林業の技術の一つ。重機を使うやり方とは違う、昔ながらの方法。一見、非合 理に見えるこの方法には過去からの知恵がつまっていると美馬森JAPANの八丸さんたちは言う。馬が森を通うことで森の中に道をつくってくれる。
2013年から八丸さんたちは野蒜地区の森に牧場をつくっている。当初は人の手が入っていなかった「お化けの森」も、現在は多数のボランティアの協力を得て開拓が進んでいる。2015年5月30日に行われた仙石線の全線復旧の式典の日に合わせて、美馬森JAPANの現在の活動とこれからの課題について取材した。
予告映像「序」 https://www.youtube.com/watch?v=PkUufcrhGrQ&feature=youtu.be
<放送日> 2015年7月11日(土) 6:30〜7:00 7月11日(土) 27:00〜27:30
7月25日(土) 6:30〜7:00 7月25日(土) 27:00〜27:30