未来への教科書-For Our Children-第113回 『山さ、ございん~山から始まる未来の町づくり~』
未来への教科書-For Our Children-
第113回 『山さ、ございん~山から始まる未来の町づくり~』
宮城県南三陸町は東日本大震災によって大きな被害を受けた地域。比較的、健全な形で産業基盤が残っていた山の仕事に従事する人々を中心に、震災後、早い時期から環境に配慮した、持続可能な形で町の復興を志してきた場所だ。この地域の山では、南三陸杉と呼ばれる杉材が特に有名。古くは伊達政宗公の時から、仙台藩に木材を供給し続けてきた。
2015年、南三陸町にある山、1314haがFSC認証を取得した。これは環境や社会に配慮しつつ持続的に木材供給を行うことを客観的に評価する国際認証。取得に向けて、中心となっていたのは「山さ、ございん」というプロジェクトのメンバーだった。「山さ、ございん」というのは、この地域の言葉で、山へいらっしゃい、という意味になる。山を外に対して開くことによって、震災後にもう一度、南三陸杉というブランドを立てなおそうとしている。震災を経て、ゼロスタートになった地域だからこそ、環境に配慮した、持続可能な産業のありかたを考えなくてはいけなかった、と「山さ、ございん」のメンバーは語る。
震災からFSC認証取得までの経緯と、現在、南三陸町で進行中の数々のプロジェクトを取材した。
番組予告「序」 https://youtu.be/-CkXynccgYQ
1月9日(土)6:30 ~ 7:001月9日(土)27:00 ~ 27:30