岩手県立盛岡第三高等学校で出前授業
岩手県立盛岡第三高等学校で出前授業
今回の講師は株式会社GRA代表取締役の岩佐大輝さん。1年生およそ280人に、「世界を目指せミガキイチゴ〜地域を未来につなげるIT農業〜」と題して、お話をしていただきました。
盛岡第三高校は、文部科学省のSSH(スーパーサイエンススクール)指定を受け、今年度で5年目。1学年では、岩手県三陸地域の被災地の現状と今後をテーマに、被災地の復興状況を見学し、今後の三陸地域や岩手県のあり方について考え学ぶ総合学習を進めてきた背景があります。同時に、岩手県内でも、アクティブラーニングの先駆的学校として注目を集めています。
岩佐さんからは、自分の高校時代から、現在に至るまでの道のり、挫折や学生時代に起業して苦労したこと、変わったこと、そして震災が起こってからどうなったか、どんな思いで故郷を復興しようということに至ったのかについてざっくばらんに語っていただきました。
「ゼロから1を生み出すことは至難の技。でもそれができれば可能性は無限に広がる」という言葉に高校生の熱い視線が注がれました。実際にゼロから1を生み出し、海外にまでノウハウを移転し、インドや中東でもイチゴを栽培している岩佐さんの言葉には説得力がありました。
「新しいことをやろうとすることは計画も大事だけど、もっと大事なのは自分の五感を信じること」「多様性がイノベーションを生み出す原点」など経験からの実感のこもった話は非常に面白く、生徒たちは熱心に聞き入っていました。質問も活発に出され、「苺の美味しい食べ方は?」から「資金集めはどうしているのか?」「悩むことはあるのか、そういう時はどうしているのか?」「何かを判断するときに、一番頼りにすることは何か?」「無理かもしれない、と思った時はどうするか?」などなど幅広いものでした。
後半は生徒たちの生の政策提言を元に「岩手のこれから」というテーマで座談会を開催。それぞれが、自分のあげたテーマについて将来は自分から何か行動を起こしたいという意気込みが感じられ、大変頼もしく感じました。
なお、出前授業については、こちらのサイトでもご紹介いただきました。http://iwate-fukkou.net/topics/detail.php?id=1178