未来への教科書 〜For Our Children〜#98「復興の口火を切るのは誰?」

posted 2015/05/26 category 未来への教科書 Documentary Report

未来への教科書 〜For Our Children〜#98復興の口火を切るのは誰?

0424.Still005

 岩手県大船渡市。世界三大漁場の一つである三陸の海の幸が集まる場所。東日本大震災で大きな被害を受けた場所も、今は賑わいを取り戻しつつある。この場所に、他に先駆けて、早くから復興へ向けて動き出してきた小さな市場がある。それが「三陸とれたて市場」。インターネットを早くから使い、顧客に直接、とれたての海産物を届けると同時に、漁師町で昔から食べられている料理を作り、販売する、食品加工も行っている。

 代表の八木健一郎さんは静岡県の出身。1997年に三陸に学生としてやって来て、卒業後に「三陸とれたて市場」を立ち上げた。震災後、静岡に帰ることもできたが、八木さんはこの町に残ることを選んだ。それは、仲間を見捨てられないという思いがあったからだ。

 震災からまだ一月しかたたない、2011年4月11日。八木さんたちは海に船を出す。

「誰かが口火を切って復興の狼煙をあげなければならない」その日の漁は大漁だった。その日から、「三陸とれたて市場」は次々と活動を続けていく。

 全国的に話題になった「浜のミサンガ 環」。これは八木さんたちが三陸町越喜来に住む一人のおばあさんを救うために始めたものだ。三陸全体に広がり、大きな成功をおさめたプロジェクト。それがどのような思いから始まったのか、また、現在、ミサンガを作っていた人々は何をしているのか?

 そこには一人の「よそ者」が町に根を張り、仲間をつくり、共に生きていくまでの物語があった。

 予告映像 http://youtu.be/ZS4qFp-7XLo

0424.Still001

  <放送日>

6月6日(土) 6:30〜7:00  27:00〜27:30

6月20日(土) 6:30〜7:00  27:00〜27:30