東北大学大学院 石田教授
8月30日 仙台にある東北大学大学院・石田教授のもとへ行き、
新しいライフスタイル、まちづくりのお話を聞かせて頂きました。
原発問題から、節電が日常的に行なわれている今日ですが、
「電力消費15%削減」というとものすごく高いハードルに聞こえます。
それは、電気のスイッチを消すことで対応しようとすると、かなりの我慢も伴います。
ではどうしたらよいのか??
震災後、教授は「先取りしたい2030年の暮らし」(エネルギーや資源が十分に得られないときでも心豊かに暮らす方法の提案)
というかわいいイラストの小冊子を発刊しており、
現在シリーズ4冊目まで完成しています。(HPからも観られるようになっています。)
子どもが興味を持ち、楽しみながら始める・・・そして家族に「こんなことしたよ!」と話をする。
家族だんらんのきっかけになる冊子を目指しているということです。
※特に私は「昔、味噌や醤油を貸し借りしたように、電気の貸し借りをする」という未来のイメージが大好きです。
教授は普段から「自然のドアをノックしよう」というフレーズのもとに、
自然から学び、現代技術でものづくりに活かす・・・というネイチャーテクノロジーの研究をしています。
例えば、水のいらないお風呂、エアコンの要らない壁・・・面白い発明にいつも驚かされます。
今回は、「家庭農場」のお話とともに、実際に「新しい土」を見せて頂きました。
キッチンの引き出しをあけると、今日の夕飯に使うレタスが生えている。
壁にもトマトやにんじん、インゲン・・・。
たくさん採れたからご近所さんにお裾分け。そこからうまれるコミュニティ。
想像するだけでワクワクします。
そこで大活躍するのが、農薬が要らず、ほんのちょっとの水で育つ、土。
土をこぼして大変!汚れたり、色んな虫が入って来る・・・というイメージが大きく変わります。
色も半透明、手に取ってみると、とても軽い。(通常の土の比重が2.0ですが、こちらは0.1です。)
「土=茶色」の既成概念が壊れます。
実用化したら楽しいこと間違いなし!!
今からワクワクです。
↓新しい土。
新しいまちづくりに、取り入れたいアイディアが満載です。
9月15日は、東京で教授が
「日本人が求めている暮らしのかたちとテクノロジー 〜勤勉革命が生み出したものつくりのかたち〜」
というタイトルで講演されます。
ドキドキ・ワクワク、楽しい未来を描くきっかけになるのではと思います。
復興支援メディア隊・石山静香