福島県立小野高校で出前授業
<未来への教科書出前授業>
今回の1日先生は、渡邉さやかさん(一般社団法人Re::terra 代表理事)。福島県立小野高等学校1年生107名の皆さんに、「地域からブランドを構築する~三陸椿ドリームプロダクツ~」と題して、本当の豊かさや地域ブランドについて語っていただきました。
小野高校のある田村郡小野地域は、原発や地震の被害はあまりないが、むしろ復興予算などは付いておらず、福島県でも注目を集めていない地域で、行政などの地域創生への措置が実施されにくい状況にあります。
同校は、2年次から専門コースに分かれる総合学科を有する高校です。地域ブランドの構築ということで、地元の「黒にんにく」をPRする映像を制作するなど、学校独自で地元企業などと共に地域創生に力を入れている学校でもあります。
終業式を午後にずらしていただいた2学期最終日にもかかわらず、真剣に講演に聴き入る生徒さんの姿が印象的でした。
2部では座談会形式とし、代表の生徒3名が壇上に上がり、渡邉さんへ質問したり、直接対話したりする場面を設けました。「困難に遭った時にどう対応してきたか」「ネパールに行って何を見て、何を思ったか」「高校生の時の経験をどう生かしてきたか」などについて意見が交わされました。
生徒さんからは「ネパールで11歳の時に『豊かさって何だろう』と考えたことはすごい」「震災にあった人たちの心のケアを」「仲間を作ることが大事」だと思った、などの感想をいただきました。また「今しかできないことをやる」ということ、「考えることも大事だけど、まずは行動すること」というようなことが印象に残ったとのことでした。