出前授業第2回が開催されました

posted 2017/12/30 category Blog

12月8日、岩手県立久慈東高等学校にて、今年度2回目の出前授業が実施されました。

この日の1日先生は株式会社スリーピークス 代表取締役の及川武宏さんでした。

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今回は、「0から『働く』を考える」というテーマで、講演とワークショップを実施しました。

 

講演では、過去から現在やっていること、今後やろうとしていることを軸とし、その都度どう考え、感じてきたか、それがどのように事業に役立ってきたかをお話いただきました。

講演の中では、

まだまだ実現まで遠いような話でも、まずはいろんな人に話してみることにより、ネットワークを持っている人や専門家と繋がれる可能性も高くなる、などゼロから何かをやろうとした時の心の持ちようや、仲間の作り方など、

大きく人生で役に立ちそうなことをお話しいただきました。

 その後は質疑応答があり、生徒たちからは「他のワイン産地と差別化するには?」「仕事のやりがいは?」などの質問があり、

それぞれに「 食のあるところにワインがある。三陸の美味しいものとワインをつなげて、食文化を発信したいと思っている。歴史や成り立ちも大事にして事業を興している。」「人に喜んでもらえること、はもちろんだが、自分にとって仕事はほぼ人生そのもので9割くらいが仕事だと言える。」と、及川さんは答えていました。

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講演の後はグループワークがあり、各グループ6〜8名ずつに分かれ、

久慈の有名商品・久慈の特産品・それらを組み合わせて新商品になりそうなもの、またそれはどんな商品か?・ 今のままで世界に販売できそうなもの、またそれはどんな国に売れるか?もしくは売れそうにない国は?

という項目について皆で意見を出し合い、まとめました。

 及川さんは各教室を回って直接生徒と話をし、アドバイスや意見を伝えてくれ、だんだんと生徒たちもイメージが湧いてきたようで、

久慈地域にある「夢ヨーグルト」を活用した「夢チーズ」や、ふのりを固めてのりにする「ふのりのり」など、

生徒たちが考案した商品がたくさん挙げられました。

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今回の出前授業を受けて、生徒からは

「及川さんの地元への愛情や思いがすごいと思った。何かしたいと思ってもすぐに行動できないことが多いが、自分には何ができるだろうと考え、行動する力は素晴らしいと思う。自分の思いをちゃんと話すことの大切さもわかった。これからは自分の思いをだけでなく、それを人に伝えることを大切にしていこうと思った。」

などの感想が挙げられ、自分の将来を考えるいい刺激になったようです。

 

担当の先生からも

「ただ講話で終わるより、話し合いの機会をいただき生徒にとっては意味のある時間となったと思う。」

と、今回の授業に手応えを感じていただけたようです。

 

及川さんからは、

「ワークショップの間に出来る限りテーブルをまわったが、生徒たちはざっくばらんに話をしてくれた。最後の発表はしっかりできていたので、子どもたちには初めからグループを組ませて、すべてにおいて相談できる体制を整えておくのもありではないかと感じた。」

とのアドバイスをいただきました。

 

生徒たちは講演会で大人数での授業の際にはなかなか発言が難しいようでした。

しかし、各クラスでのグループワークでは、大人には思いつかないような面白いアイディアが出たり、及川さん始め、回っている大人たちの質問に答えたり、いろいろと気さくに話したりしており、単に講演を聴くだけでない面白さや学びがあったと思います。

一見馬鹿げたアイディアや思いつきを潰さず、大切にして上手に盛り上げてあげると、生徒たちはもっとのびのびと学べるということを実感した授業でした。