出前授業第3回が開催されました

posted 2018/03/15 category Blog

 2月28日、岩手県の大船渡市立吉浜中学校にて出前授業が実施されました。

この日の1日先生はNPO法人森は海の恋人副理事長の畠山信さんでした。

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 今回は、「森と海の繋がりを伝える」というテーマで、講義していただきました。

 

 吉浜中学校は昨年度も出前授業に応募されており、それを通じて生徒たちは職業や地域、自分自身について深く考えるきっかけを得ることができました。

今回は、森と海のつながりについてのお話を中心に、吉浜でも盛んなホタテ養殖の話を通して、生徒が身の回りから環境問題や保全を考えられるような授業となりました。

 

  まず最初に、吉浜中学校や吉浜地域、ホタテ養殖などの体験学習について一人3分程度の発表があり、それから講義へと入っていきました。

講義の中では、これからますます国際化が進む日本の現状から、自分の住んでいる地域の文化を知る事の大切さをお話しいただきました。

自身の海外体験のお話もふんだんに盛り込まれており、生徒も興味津々で傾聴していました。

 

 世界三大漁場として栄えてきた歴史を持つ三陸のリアス式海岸、

 その海岸に流れ込む水が、森と深くかかわりあい循環していくことを、様々な観点からお話しいただきました。

 

 そして、生き物を食べて生きている人間にとって、自然を守ることは、自分を守ることに他ならないこと、また、海は世界と繋がっているのだから、世界全体が一丸となって取り組まなくてはならない、と自然保護の重要性についてもお話しいただきました。

 

 最後には、漁師を目指す生徒たちへ、

「漁師の術を学ぶことはもちろんだが、それ以上に、英語、数学やパソコンの技術、そして何より国語をしっかりと学んでほしい。これからますます漁業収入を得ることが難しくなる時代、良いものを大量に獲るだけではやっていけない。効果的に良いものを売って生活するために、かしこく商売ができるようになる必要がある。その時に役立つのが、計算力や、パソコンやITを使いこなす力。そしてなによりも、日本人として、自分の言葉で伝え、コミュニケーションするために、国語をしっかりと学んでほしい。」

とメッセージが送られました。

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講義の後、質疑応答の時間が設けられ、生徒たちからたくさん質問が寄せられました。

 

Q. 畠山さんにとって、理想の海とはどんな海ですか?

A. 実際はありえないと思うけど、海と陸との境目に人工物がないのが理想です。例えば側溝が一つあるだけで、海や周囲の環境が大きく影響を受けます。人工物はその中で生態系を育めないからです。あと、海の水が濁っているのも理想的です。にごっている水は、ケミカルなことが原因でない限り、生き物がいて、豊かな海です。逆に透明できれいな海では生き物は生きにくい。この、「きれいさ」が生き物にとっての「生きやすさ」ではないということは、みなさん頭の片隅に置いておいてください。

 

Q. 漁師になろうと思った理由を教えてください。

A. 漁師になろうと決めたのは、小4の時でした。理由は、自分が適当な性格だから(笑)でも、普通の漁師ではなくて、興味のあることは何でもできる「スーパーサイヤ人」漁師になりたかった。今、僕は、昆虫やシダ植物のことならなんでも知っているし、外国語は話せないけど、世界中の人とコミュニケーションできる自信がある。そんな漁師、なんだかおもしろいでしょ?みなさんも、最強の、何でもできる賢い人になって欲しい。

 

など、海のことから畠山さんの人生についてまで、多様な質問が寄せられました。

 

 生徒さんからは後日、用紙いっぱいにびっしり感想をいただきました。追って紹介させていただきます。

 

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