♯44「バッグが織り成す復興への思い~四万十ドラマとLOOM NIPPON~」株式会社四万十ドラマ 代表取締役 畦地履正さん

posted 2013/03/04 category 未来への教科書 Documentary Report

四万十ドラマが生み出すドラマ

 四万十ドラマは四万十川流域町村の出資により、平成6年に第三セクターとして設立された。平成17年には近隣住民が株主となって株式会社となる。道の駅「四万十とおわ」の運営などを担っている。「地域にあるホンモノを売りたい」をコンセプトに商品開発に積極的に取り組んでいる。四万十新聞バック

 四万十ドラマの名を全国に知らしめるきっかけになったのは、「四万十新聞バック」。新聞紙を主役に、日本人の美意識である「もったいない」と、「おりがみ文化」が融合したバッグで、四万十ドラマプロデュースのもと、四万十流域に住む主婦たちが形にした。新聞バッグの折り方や考え方を伝えるインストラクターの養成も行うなど普及活動も行っており、海外でも大きな注目を集めている。

宮城へ

 3月11日の大震災後、何かできることはないかと、支援物資を送ったりしていたが、宮城県にあるNPO法人海の手山の手ネットワークと出会い、連携することになった。本来は四万十のみで開いていた新聞バッグのワークショップを宮城で開き、インストラクターを養成するなど、積極的に活動を始めている。そこには、一過性で終わる物ではなく、継続して今後に繋がるものであって欲しいという強い願いが込められている。

 

 

海の手山の手ネットワーク 代表 高橋博之さん

復興を目指し

 四万十ドラマに声をかけた、海の手山の手ネットワークは宮城県で活動しているNPO法人。地域によって異なる被災状況と向き合い、海側と山側とを連携させながら復興を目指している。震災後、津波で甚大な被害を受けた沿岸部の人々と一緒に出来るような手仕事のような物を模索していた所、四万十新聞バッグの存在を知った。

四万十新聞バッグとともに

 四万十ドラマの畦地さんと連絡を取り、宮城で新聞バッグのワークショップを開くなど、内外での連携が大きく回り始めた。着実に宮城での新聞バッグ作成のための準備が整いつつある。支援には人同士の繋がり最も大事なものであるという高橋さんの思いは今、新聞バッグを通して大きく結実しつつある。

BS12ch TwellV

3月5日(火)、12日(火)18:00~19:00
3月10日(日)、3月17
日(日)早朝3:00~4:00