2017
三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永竜夫)、無料BS放送局のBS12ch トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、社長:森内譲)、復興支援メディア隊(本部:神奈川県鎌倉市、代表:榎田竜路)の3者は、東日本大震災の「復興」テーマにした『未来への教科書~For Our Children~』出前授業プロジェクトを昨年に引き続き実施することを決定しました。
『未来への教科書~For Our Children~』は震災直後から「被災地の今、課題、未来」をテーマに制作した復興支援ドキュメント番組で、BS12ch TwellV(トゥエルビ)で放送されました。「地域のキーパーソンの言葉をそのまま届けることを通じて、大震災から立ち上がろうとする人々の力強い姿を広くお伝えしたい」という主旨から、被災された方々を中心に延べ約300名を取材し、全117回の番組を制作し、放送いたしました。
出前授業プロジェクトは、これまでに番組に登場していただいた方の中から、本企画にご賛同頂いた方々の生きる姿をストーリー化し「教科書」としてお配りし、登場者本人と実際に取材に当たった復興支援メディア隊が一緒に中学校・高等学校を訪問し、1日先生として「生きる力を育む」をテーマに授業をするものです。
2014年度のスタートから4年目を迎えた今年は、2017年10月から2018年3月の間に計4回、岩手県内の以下の中学校・高等学校で開催します。1日先生の活動を通じて将来の地域とのつながりや活性化について考え、各地域で先生と子どもたち、学校教育機関と連携した「人づくり」に貢献していきたいと考えています。各授業の実施結果についても、当サイト内で順次公開していく予定です。
各先生の20分程度の映像。
12人の先生の物語が入った書き込みの出来る書籍
主 催: 復興支援メディア隊
(事務局:合同会社アースボイスプロジェクト)
後 援: 三井物産(株)
企画協力: ワールド・ハイビジョン・チャンネル(株)
(BS12ch TwellVを運営)
復興支援メディア隊 担当:榎田
tel:0467-24-1740
fax:0467−50−0288
携帯:080-8048-1932
email info@ev-pj.com
きずな
共存共栄
堀 有伸さん
(ほりメンタルクリニック院長 福島NPO法人みんなのとなり組理事長)
ほりメンタルクリニック院長の堀さんは、南相馬で様々な予防医学的な取り組みを試みている。ラジオ体操や心をケアするワークショップ、昨年は医療、福祉に携わる人を中心にPNO法人みんなのとなり組を立ち上げ、理事長として活動をしている。被災した人やそれを支援する人の精神的な負担、ケアする取り組みを語っていただく。
プロフィール映像(90秒) 活動紹介映像(15分) 過去の番組映像(54分)
人を助ける
長 純一さん
(石巻市立病院開成仮診療所所長兼包括ケアセンター所長)
震災後、復興公営住宅の建設が進み、仮設住宅からの転居が進む中、長さんは住民たちの中に震災前にあった「ご近所さん」のような関係を構築し、住民同士のコミュニケーションが取れる新生活こそが必要だと考え、取り組みを始めた。復興とともに変わっていく地域のコミュニティ。医師の立場から見た、人や地域のつながりの大切さをを語っていただく。
プロフィール映像(90秒) 活動紹介映像(20分) 過去の番組映像(55分)
地域との繋がり
及川 武宏さん
(株式会社スリーピークス代表取締役)
及川さんは震災後に東日本大震災復興支援財団に所属後、地元である大船渡市に戻った。三陸を思い出す美味しいワインを造りたいという思いから、ブドウ畑を始めた。リンゴ畑も譲り受け、シードルの開発も進めている。将来はワイナリーを通しこの地に多くの外国人が訪れ、子どもたちが刺激し合える場所になって欲しいと願う及川さんに地域と農業の繋がりについて語っていただく。
プロフィール映像(90秒) 活動紹介映像(18分) 過去の番組映像(54分)
地域との繋がり
佐藤 柊平さん
(一関平泉イン・アウトバウンド推進協議会(ディレクター)、一関移住ブランディング実行委員会(プロジェクトマネージャー)、岩手わかすフェス実行委員会(実行委員長)
岩手県一関市出身の佐藤柊平さん。東京の大学に進学した最初の春休みに震災が起こった。大学生活と並行して物資支援を始め、様々な支援活動を続ける中で、「復興」の次のフェーズに向け「ふるさとづくり」をテーマに打ち出し、活動を続けている。地域の本当の素晴らしさとは何か、をテーマに語っていただく。
プロフィール映像(90秒) 活動紹介映像(18分) 過去の番組映像(28分)
ものづくり
モノを作る
渡辺 さやかさん
(一般社団法人re:terra 代表)
渡辺さんは大手企業でコンサルティングをしていた。震災を機に陸前高田に縁が生まれ、地域ブランドを作りたいと思い立ち、気仙椿を使ったハンドクリームの製造販売にこぎ着けた。他国の女性達との幅広いネットワークを持つバイタリティ溢れる渡辺さんにその思いや取り組みを語っていただく。
プロフィール映像(90秒) 活動紹介映像(15分) 過去の番組映像(54秒)
復興とは
本田 勝之助さん
(本田屋本店有限会社 代表取締役)
株式会社ジェイアール東日本企画が運営する、未来への「じまんの一品づくり」プロジェクトのコーディネーターを務める本田さんは会津若松市の出身。震災後、現代のライフスタイルに合った魅力的な商品を生みだそうと尽力している。伝統産業への本田さんの思いや取り組みを語っていただく。
プロフィール映像(90秒) 活動紹介映像(18分) 過去の番組映像(55分)
復興とは
岩佐 大輝さん
(株式会社GRA代表取締役)
故郷の山元町をなんとかしたいという思いから、震災後すぐにNPOとしての活動を開始。被災してほとんどが失われたイチゴの生産現場をなんとか復活させたいと奔走している。学生時代に起業してIT企業を営んでいた岩佐さんに農業の今と未来を語っていただく。
プロフィール映像(90秒) 活動紹介映像(14分)過去の番組映像(55分)
過去の番組映像(28分)
暮らし
自然との共生
畠山 信さん
(NPO法人森は海の恋人副理事長)
海と森の繋がりにいち早く着目し植林活動などの環境保全活動や、環境教育を実践しているNPO 法人森は海の恋人。副理事長の畠山信さんは震災後、被災者と支援者のマッチングから海の調査活動、防潮堤問題への取り組み等、精力的に活動してきた。 2014年4月には舞根森里研究所を設立。ご自身も牡蠣・ホタテ生産者である畠山さんに自然との共生や繋がりについて語っていただく。
プロフィール映像(90秒) 活動紹介映像(22分) 過去の番組映像(11分)
伝統文化を生かす・守る
長谷川 純一さん 清水 琢さん
(人と種を繋ぐ会津伝統野菜 代表)
大量生産大量消費の時代の流れで、日本各地の伝統野菜が姿を消しつつある中、長谷川さんと清水さんは震災を機に会津の伝統野菜の大切さを痛感。「人と種を繋ぐ会津伝統野菜」を立ち上げた。伝統野菜とその記憶を大切にし、未来を紡ぐとは何か。2人に語っていただく。
プロフィール映像(90秒) 活動紹介映像(18分) 過去の番組映像(54分)
食を守る
八木 健一郎さん
(有限会社三陸とれたて市場 代表取締役)
大学時代に初めて三陸地域にやってきた八木さんは、漁師さんたちと新たな試みを次々と実施しながら魚を売ってきた。まだBtoCなどは空想もつかない頃に、船上でライブカメラを使って販売したり、京王プラザホテルと組んで食材を開発したりしてきた。震災後は同じレールを引き直すのではなく、新たにレールを引きなおすことが復興だという八木さんに、新たな日本の水産業について語っていただく。
プロフィール映像(90秒) 活動紹介映像(16分) 過去の番組映像(58分)
過去の番組映像(24分)
食を守る
阿部 隆昭さん
(株式会社グランパファーム 株式会社グランパシステムエンジニアリング 会長)
阿部さんは日本の農業の未来を見据え、長年勤めた銀行を退職。エアドーム式植物工場を開発。グランパファーム陸前高田を立ち上げ、被災地支援として産業の振興、雇用の創出に取り組んでいる。今は軌道に乗っているグランパファームだが、立ち上げにはどのような苦労があったのか、未来を見据えた新しい農業とは、を語っていただく。
プロフィール映像(90秒) 活動紹介映像(19分) 過去の番組映像(55分)
食を守る
高橋 博之さん
(NPO法人東北開墾 代表理事)
岩手県議会議員を務めていた高橋博之さんは、震災直後の被災地を訪れる中でNPO法人東北開墾の発足を決意した。「食」をテーマに活動することを決め、「東北食べる通信」という地域の食べ物を付録とした雑誌を創刊した。生産者の哲学や背景を取り上げた雑誌とともに、届けられる新鮮な食材。東北食べる通信の先進的な考え方や、地域社会が抱える課題とそこから見える可能性を語っていただく。